• 古事記や日本書紀の中に、次のような部分があります。

    その昔、田島間守(たじまもり)は時の垂仁(すいにん)天皇に命じられ、常世(とこよ)の国へ非時香果(ときじくのかぐのこのみ)を探し求めにまいりました。

    「常世の国」とは、日本から遠く海を隔てた理想郷で、“不老不死の仙境”と考えられていました。
    「非時香果」は“いつでも香りを放つ木の実”を指すと解され、今の「橘」をさしているとされています。

    古代では、果物やその種子が今のお菓子であり、とりわけ「橘」は最上品として珍重されていたそうです。
  • ▲果子乃季 宇部Farm店の橘

時は流れて、昔は“果物”のことだった「お菓子」は、その時々の文化を反映しながら、様々な形に変化をしてきています。


「果子乃季」の「果」は、日本ではじめに「お菓子」とされていた「果物」やその「種子」に由来しています。

また、「お菓子」は季節に深い関わりを持っています。


季節の催事では伝統的なお菓子楽しみ、旬の食材を使ったお菓子でそれぞれの季節を楽しむ。

「果子乃季」という名前には、“果子乃季のお菓子でいろいろな「季節」を楽しんでいただけるように”との思いも込めています。